榮川の大意匠
蔵元見学コースの入り口でゲストを迎えてくれるのが、この「榮川」の大きな意匠。
とりわけ、日本の漢字文化に関心が高い海外からのインバウンド客には、秀逸なデザインとしても人気です。
そもそも榮川の由来は中国の故事成語にあって、世の中の名声や評判におごらない高潔さをたとえる「潁川(えいせん)に耳を洗う」に、創業者の宮森 榮四郎の「榮」をかけ合わせたと伝わっています。
宮森酒造店の半被
蔵内のショップ「ゆっ蔵」に収蔵されている、宮森酒造店時代の半被。店名のレトロな書体が年代を感じさせる。
現代では作らない、しっかりとした分厚い木綿地の仕立て。当時の蔵人たちはこれを着て、酒の仕込みや販売に勤しんでいた。
日本の名水「瀧ヶ沢湧水」を
引き込む井戸
五代目当主・宮森 久治が発見し、その後、日本の名水「瀧ヶ沢湧水」に指定された超軟水を引き込んでいる井戸。磐梯山麓の雪解け水がおよそ80年間かけて地中をめぐり、湧き出していると言われている。
この井戸水により、穏やかに時間をかけて酒は発酵し、榮川ならではのまろやかな旨味と飲みやすさを醸し出す。