昭和4年竣工の醸造工場
70年前は、超近代的な鉄筋コンクリート3階建て・建坪900坪の工場。目新しさに「ひょっとして、酒がセメント臭くなるのではないか」と蔵人たちも戸惑ったとか。外装を一新し、往時のままの威風を誇っている。
創業時を語る、高砂明治酒蔵
初代鉄三郎が手塩にかけて築いた小檜山酒造の姿を今に残している。旧小檜山邸と棟続きで、現在は試飲コーナー・売店や資料展示室など、高砂酒造ファンを迎えている。
氷点下で作るアイスドーム
「大吟醸一夜雫」を搾る雪氷室(ゆきひむろ)。毎年1月中旬、-15℃になる日に作る。
半球形のバルーンを膨らませ、それに水をかけて徐々に凍らせる。ドーム作りは深夜から早朝6時におよぶ重労働だが、一滴ずつ搾る一夜雫は最高の味となる。
美瑛の丘の雪中貯蔵
初雪が舞う頃、観光名所「美瑛の丘」に4本のタンクを設置。雪深くなる12月からタンクへ貯蔵し、0℃前後の安定した熟成により「特別純米酒雪中美人」などが生まれる。