高度経済成長と共に栄え続けた成田の地にあり、伝説の長命泉
成田は、豊かな水に恵まれ、稲作も盛んな土地柄。
利根川沿岸の佐原や神崎とともに「東の灘」と呼ばれ、古くから酒造りが盛んであった。
成田山新勝寺
西暦940年に寛朝大僧正によって開山され、平成30年には開基1080年祭記念大開帳が奉修される成田山新勝寺。
真言宗智山派の大本山であり、長い歴史を持つ成田山新勝寺は古くから人々の篤い信仰を受け、成田のお不動様と呼ばれ親しまれており、年間約1,000万人もの参詣客が訪れている。
境内には四季折々に移り変わる表情が美しい成田山公園や、成田山書道美術館がある。
また、表参道には江戸創業の老舗料理店や土産店、旅館をはじめ、若者達に人気のカフェや雑貨店など多彩な店舗があり、散策をおススメする。
成田山と市川團十郎
成田山は、歌舞伎の市川宗家と深い御縁がある。
江戸時代に活躍した歌舞伎俳優の初代市川團十郎は跡継ぎに恵まれず、父親が成田出身であることから成田山に子宝祈願をし、これが見事に成就したことから江戸では成田詣が大流行。
数多くの江戸っ子達が、成田を訪れるようになったのだ。
成田とうなぎ
成田詣が盛んになるのとあわせ、成田に名物料理が登場する。それは、大勢の参詣客をお迎えするおもてなしの料理、「うなぎ」。
現在でも、成田駅から成田山まで約800メートルの表参道周辺には、うなぎをメニューに取り入れた料理店が約60軒も立ち並ぶ。
成田山周辺に、これほどの数多くのうなぎ料理店が密集しているのは江戸時代の名残。
江戸の昔から、旅の疲れを癒やしつつ、栄養価の高いうなぎを肴に盃を傾けていたことであろう。
成田国際空港
昭和53年には、成田国際空港が開港。成田は、日本の空の表玄関という新たな一面が加わり、数多くの外国人が降り立つようになった。
近頃はクール・ジャパンといって、日本の文化に対して外国人達が興味を持っており、日本酒はそのアイテムのひとつとして注目を集めており、お土産にも喜ばれている。
成田四季彩祭 イベントと見どころ
成田では、四季を通じて様々なイベントが開催されている。
初詣に始まり、梅まつり、太鼓祭、祇園祭、うなぎ祭り、花火大会、紅葉まつりなど数多い。
また、美味しくて安全な牛乳にこだわり続ける成田ゆめ牧場、紫陽花が美しい宗吾霊堂、坂東三十三観音の二十八番札所となる龍正院など、ご家族、友達同士、ご夫婦といった様々な人々が楽しめる、見どころ盛りだくさんな地なのである。