桃川の大杉玉
桃川株式会社の玄関に座る、巨大な酒林(杉玉)。訪れるゲストの誰もが、驚嘆の声を挙げます。おそらくは日本一のサイズであると思われる直径2m、重量700kgのスケール。製作はすべて蔵人による手作りで、材料の杉は、近隣の山中から軽トラック7台分を運び、1週間かけて仕上げます。この大きなオブジェにも、社是の「愛と英知と創造を」が見えます。
桃川の金看板
創業者の村井家が作った、豪華な金看板。往時の村井家が、地元で「旦那様」と呼ばれた家風が偲ばれます。桃の流れる奥入瀬川が描かれ、かつて「百石川(ももいしがわ)」と呼ばれたことに由来する酒銘を表しています。
洋画家・小杉放庵(こすぎ ほうあん)の揮毫を刻んだ、桃川の歌碑
小杉 放庵(こすぎ ほうあん/1881-1964)は明治・大正・昭和時代の著名な洋画家で、無類の愛酒家でした。
「よき人は よき酒つくる みちのくの 桃川の酒に 今日も酔いたり」
この和歌は、放庵が青森を訪れた際、桃川の美味しさにいたく感動し、蔵元へ送った書にしたためた作品。文中の「桃川」の筆致は、商標ラベルに使用されています。