新酒特集
2019 年12月
それぞれの新酒の特性に合わせた師走料理
新酒とは
今年収穫されたお米を使用して一番に醸造されたお酒は、一般的に『新酒』と呼ばれています。その年のお米の出来に左右される部分があるものの、各蔵とも上々のお酒に仕上がっています。なぜなら、新酒は今年のお酒の出来を占う意味があるので、各蔵とも渾身の力を込めて造るからです。定番酒とは異なり、新鮮な風味と酸味、若々しさを楽しむことができるこの新酒で、各蔵のお酒の出来を比べてみるのも一興です。
今月の肴
地酒に合う料理長の厳選メニュー
茸の根菜のかき揚げ
甘味ある新酒にさっぱりした根菜
長野県産のタモギダケと、舞茸、ゴボウ、レンコン、人参を美味しいかき揚げにしました。天つゆを染み込ませ口に入れると、軽い口当たりが新酒の味わいを引き立ててくれます。
ぶり大根
味のしっかりした新酒によく合う
石川県産の天然のぶりを、鰹だし、みりん、醤油、酒で作ったつゆに漬けて香り付け。大根は後から漬けて、ぶりの香りを染み込ませました。味がしっかりした新酒と料理が口の中で踊ります。
厚岸浅利の酒蒸し
辛口の新酒を引き立てる濃厚な味わい
北海道産の厚岸浅利を辛口のお酒で蒸しました。隠し味にはバターを使うことで、濃厚な味わいを引き出します。この味付けが、辛口純米のコクを引き立てます。1年の最後を最高のマリアージュで。
今月の地酒
今が飲み頃の地酒3銘柄をセレクト
新米新酒ふなぐち菊水一番しぼり 吟醸生原酒
収穫したての新米を吟醸スペックまで米を磨いて醸す、秋季限定の「ふなぐち」です。出来立ての瑞々しさ、軽やかな味わい。この時季ならではの香味をお楽しみいただけます。
新潟県 菊水酒造株式会社
柏露 さんずい 純米吟醸無濾過生原酒
地元新潟県産の新米を使用した純米吟醸無濾過生原酒。荒削りながら新鮮で濃厚な深み、華やかな香りとキレの良い後味が特徴です。無濾過生原酒は蔵の主張が色濃く出る個性的な味わいです。
新潟県 柏露酒造株式会社