新酒特集
2018 年12月
晩秋の酒、新酒を季節の食材と共に味わう
新酒とは
今年収穫されたお米を使用して一番に醸造されたお酒は、一般的に『新酒』と呼ばれています。その年のお米の出来に左右される部分があるものの、各蔵とも上々のお酒に仕上がっています。なぜなら、新酒は今年のお酒の出来を占う意味があるので、各蔵とも渾身の力を込めて造るからです。定番酒とは異なり、新鮮な風味と酸味、若々しさを楽しむことができるこの新酒で、各蔵のお酒の出来を比べてみるのも一興です。
今月の肴
地酒に合う料理長の厳選メニュー
鮭ときのこの西京味噌焼き
季節の食材を季節のお酒で贅沢に味わう至極のひととき
鮭と舞茸、茄子、銀杏、冬瓜の季節の野菜を自家製の西京味噌で焼いた香ばしい一品。 西京味噌のやさしいマイルドな旨味と、新酒の包まれるような柔らかな口当たりが見事に調和します。
鯒(こち)の薄造り
爽やかな新酒の舌触りに合わせて繊細にいただく
漁獲量が少なく料亭などにしか出回らない高級魚、鯒を贅沢に薄造りにしました。 淡泊で適度に弾力のある噛み応えと、くせがなく透明感のある旨味は品の良いキリっとした新酒の飲み口によく合います。 ポン酢でさわやかにいただきます。
いずみ鶏の柚庵焼き
鶏肉の広がる旨味とフレッシュで軽やかな新酒の風味
鹿児島県の地鶏「いずみ鶏」。炭火焼きをした贅沢な一皿。 弾力があり歯切れが良いいずみ鶏は、甘味と旨味がしっかりとのっています。 醤油、酒、味醂に柚を加えたたれにしっかりと漬け込み炭火焼きにした柚庵焼きは燻製のような豊かに広がる風味が特徴です。
今月の地酒
今が飲み頃の地酒3銘柄をセレクト
多満自慢 あらばしり純米生原酒
清酒となるべき総量の最初の段階の30%のみを瓶詰めした新酒純米原酒。
東京都 石川酒造株式会社
高清水 新酒初しぼり
今年最初に仕込み搾った原酒を過熱処理を一切せずに蔵元の味と香りをそのまま詰めました。さわやかな新酒の味と香りが芳醇なボディに息づいています。冬しか味わえない蔵内のお酒です。
秋田県 秋田酒類製造株式会社
純米しぼりたて生原酒
今期仕込んだタンクからしぼりあげた生原酒。しぼりたてのフレッシュな旨みのあるお酒です。
京都府 齊藤酒造株式会社