日本酒の「香り」と「味」
「フルーティー」「ふっくら」「コクのある」…。
厳選!美しい日本酒の「香り」と「味」表現。
日本酒には、その香りや味などを表現する様々な言葉があります。
表現を知り、味わいながらいただくことで、日本酒をより楽しんでいただくことができます。
中でも香りや味は造りによって大きく分かれます。
「大吟醸酒」「吟醸酒」はふわっと広がるフルーティーな香り。
「純米酒」はお米そのものを想わせる、奥深くて甘い香りと旨味の強い味わいが特徴です。
すっきりとした味で料理と合わせたいときには「醸造酒」「普通酒」がおすすめです。
香り・味の表現
具体的に日本酒の香りや味を表現する言葉にはどのようなものがあるのでしょうか?
代表的なものをご紹介いたします。
香り
- フルーティー
- 華やかで甘みのある香りを一般的に「フルーティー」と表現します。日本酒の場合、具体的にバナナやりんご、ライチなど果物で表現することがよくあります。
- 華やか
- 「吟醸香」と言われる、甘い果実や花に例えられる香りです。梅の花、アカシア、チューリップなどの花に例えて表現されます。
- 爽やか
- 酸味の強いスッキリとした印象の香りを「爽やか」と表現します。若い果実や、レモン、ライムなどの柑橘系の果物のほか、三つ葉やなどの菜類や青竹、笹の葉などの木系の言葉で表現されることがあります。
- ふくよか
- 日本酒が本来持つ、米、穀物のような旨味成分を感じさせる香りを「ふくよか」と表現します。稲穂、つきたての餅などの穀物類はもちろん、栗や落花生などのナッツ類など、深みのある香りを連想させる言葉です。
- 熟成感
- じっくりと熟成させた熟成古酒の香りは「カラメル」「ナッツ」「シェリー酒」などの表現がよく用いられます。奥深く重厚な香りがイメージできる言葉です。
味
- 香りの高い
- まるでワインのようなフルーティ、フローラルで華やかな味を表現します。日本酒初心者や女性にも向いている人気のあるタイプです。
- 軽快でなめらか
- 控え目な上立ち香(うわだちか)と新鮮で軽快な含み香(ふくみか)が特徴。なめらかでみずみずしい味を表現した言葉で、主に生酒に代表されます。
- コクのある
-
落ち着いた、やや重厚なほど良い苦みを持った味を表現しています。
味が豊富でよく調和している充実感を表しています。 - 熟成
- 長期熟成させた古酒に代表的に使用される表現で、重厚で程よい苦みと後味の良さを感じさせます。
- すっきり
- 淡麗辛口の日本酒に表現されることが多く、軽快ですっきりと飲みやすい味を表現しています。料理の味を邪魔しない控え目な味わいがイメージできます。
- ふくよか
-
旨味を女性的に表現した誉め言葉です。
米の旨味が口のなかでふっくらと膨らんでいく様子がイメージできます。 - さっぱり
- 淡い味のお酒は「さっぱり」と表現します。ひきしまった味で後味を引かないため、飲みやすいのが特徴です。